月のかけら

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また、あしたね2 ~春~ その9

また、あしたね

また、あしたね 目次


小説「また、あしたね」第二部 ~春~ その9 エピローグ



「では、望先生」
神咲は病院の入り口で、小さな花束を持ちながらお礼を言っていた。
「はい」
「色々とお世話になりました。あと、不思議なこともありましたけどね」
神咲は、昨晩、病院での屋上の事を、望に問いかけてみた。望は屋上で話をしたあと、私が寝込んでしまったと言うだけだった。あの不思議な体験の切っ掛けは、望先生だと思ったが、思い違いみたいだ。やっぱり、あれは夢・・・だったのか、今もよくわからなかった。
「次はお酒に飲まれないでくださいよ」
二日続けて、夜中に運ばれてくる女性は珍しいですよと、釘を刺される。
「わかってますよ。節度ある飲み会を実施したいと、思ってますよ」
「そうです。お酒に誘惑に負けない。酔いつぶれない様に、自分の適量を考えてください」
「でも、飲みつぶれそうなときは、私の替わりに飲んでくれるんですよね、望先生?」
いつの間にか、バリバリと仕事をこなすだけの日々を続けてきた。会社でも、仕事以外の話が出来るようにしていきたいと思っている。まずは、会社以外でも話が出来る男性として、望先生は捨てがたい。顔を好みだし、お医者様だし。
「何言ってるんですか」
「何って、私・・・望先生に誘惑されちゃったから」
「・・・あの、美喜さん。何言ってるんですか」
「だって、入院した夜も襲われちゃったし」
「あの、それ反対ですよね。襲ったの間違いですよね」
「あらそうだったかしら」
「それに、屋上での飲酒も事もあるから・・・」
神咲は、嬉しそうに言うと、観念しなさいと言わんばかりの目をする。あれ、これはもしかして、いつもと同じじゃないか。
「じゃ、先生の非番の日にでも、おごってもらおうかな」
「共犯ですよね。少なくとも」
「あら、男と女ですよ」
「そうだな。望先生が、すべて悪い」
「各務先生、どこからわいてきたんですか」
いつの間にか、僕の後ろに各務先生が、嬉しそうな顔をしながら立っている。この状況では一番会いたくない人物だと思うが、この状況で、各務先生が黙っている訳もないと思う。
「人をウィルスみたいに言うな・・・。まぁ、それはいいとして、いつも宿直ばかりお願いしているからな。たまには息抜きしてこい」
「はぁ」
「今日は、日勤だけだろ、この後はプライベートだ」
各務先生の言葉に、神咲が嬉しそうな顔をする。
「ホントですか。じゃ、夕飯付き合ってくださいよ。快気祝いです」
「快気祝いって程のことですか」
「何いってるんですか、『アルコール中毒も立派な病気だ』って、先生が言ったじゃないですか」
「それは、あのときは、あの時で・・・」
僕は言い返すことが出来ずに、声が小さくなる。確かに言いました。
「おおっ、確かに言っていたなぁ~、望先生、嘘はいけないなぁ~嘘は」
各務先生は、神咲を声を揃えて『嘘はいけないなぁ~』と、楽しそうに言う。そして、各務先生は、僕の肩を叩きながら、小さな声で『安心しろ、美咲ちゃんには黙っててやるから』と付け加えてくる。
「諦めろ、今日はお酒の誘惑に負けないように、しっかり監視してこい」
面白がってる、絶対に各務先生は、この状況を楽しんでると確信するが、僕にはどうすることも出来そうにない。
「そうそう、望先生の監視がないと、また、飲み過ぎちゃうから」
神咲は、そう言うと望の右腕に抱きつくと、約束してくれるまではなさないわよと言う。望は困りながらも、神咲の笑顔を見ると、断ることが出来なかった。


そして、僕の隣で、満面の笑みを浮かべる彼女をみると、僕はずっと、この生活が続いてほしいと思わずにはいられなかった。


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