月のかけら

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また、あしたね 4-2

また、あしたね

また、あしたね 目次


小説「また、あしたね」第四部 その2



 笑顔を振りまきながら、美咲が歩いている。美咲は中庭から、病院の廊下を通り、通用口の扉前まで来る。美咲が扉のノブに手を伸ばすと、扉のノブがカチャリと音をたてて回転する。美咲は扉から一歩下がると、扉と間隔を広げる。扉の反対側には、いつも通りのスーツ姿の神咲が立っていた。扉を開けたときの風圧で、長い髪が風に流される。
「ちょうど、よかったわ。ちょっと話せるかしら」
神咲は、美咲の姿をみると、一言告げる。神咲は、美咲の返事を聞かずに、病院の中に入ると、乱れた髪を整えている。
「私は、話すこと無いんだけど」
先ほどまでの嬉しそうな笑顔が、スッカリ消え、不機嫌そうな顔をする美咲。美咲は神咲と反対側の扉に手をかけようとする。
「大事な話よ」
神咲はそう言うと、扉に手を伸ばした美咲の手を取ると、強引に病院のエレベータに向かう。
「ちょっと、はなして、痛いったら」
神咲は美咲の抗議に耳を貸さず、強引にエレベータに押し込む。エレベータの扉が閉まると、神咲は美咲の手を離す。エレベータが上昇すると、階を示す数字が、順番に上昇する。二人は無言のまま、その数字をみている。すぐにエレベータが、最上階の数字を示すと、エレベータの扉が開く。神咲は、無言のまま歩き出すと、美咲は神咲の後を同じように歩き出す。
二人は、特に何も話すことなく、廊下を歩き、屋上へ来ていた。屋上には、病室のベットのシーツ、入院患者の洗濯物が干してある。神咲は周りを見渡すと、誰もいないことを確認すると、後ろを振り返る。後ろには美咲が、こちらを見ている。
「あなた、どういうつもりなの」
神咲は、美咲の目を見ると、落ち着いているようで、厳しい声で問いかけはじめる。
「いきなり、何を言ってるの」
美咲は、神咲の問いかけに、訳がわからず、言葉を返す。
「わかってるでしょ・・・、昨晩の事・・・、私達は聞いていたでしょう」
美咲は風に流される髪を右手で押さえると、少し時間をおいてから、言葉を返す。
「わかってるわよ」
「なら、どうして、あんな行動ができるのよ」
神咲は、待ち切れずに、すぐに言葉を切り出す。
「あんな行動って・・・」
美咲はすぐに、中庭での望先生との事を、神咲が指摘していると気がつく。
「見てたんだ。でも、これで私が一歩リード。負けるつもりは無いけどね」
美咲は嬉しそうに神咲に向かって言う。
「彼がどういう存在なのか、わかってるの」
神咲は、自分の問いかけていることと、美咲の返事のズレに、少し苛立ちをみせる。
「わかってるわよ」
「じゃ、どうして、いつもと同じ行動しているのよ」
「どうして、変える必要があるの」
「どうして、どうしてですって」
神咲は、美咲のいつもと変わらない行動に苛立ちを爆発させる。
「昨晩、屋上で聞いたでしょ。あの看護師の言葉、ねぇ、あなた覚えてる」
「覚えてるわよ」
「なら、望先生は人間じゃないかもしれないのよ」
「わかってるわよ」
「じゃ、どうして、いつもと変わらないの。人間じゃないかもしれないのよ。そんな存在なのに、怖くないの」
「どうして、怖がる必要があるの」
美咲は静かに返事をする。それが、当たり前のように振る舞う美咲に、対して、神咲は驚きの表情をみせる。
「あなた何を言ってるのか、わかってるの」
神咲は美咲の事が理解できず、戸惑った。昨晩の看護師の言葉。色々と理解できない事も言ってた。でも、理解は出来なくても、望先生と看護師が、何か特別の存在であることは、わかった。二人の存在が、よくわからないなら、今は二人から距離を置く事がいいと神咲は思っていたが、美咲は、それに共感していない。

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 小説 また明日ね・・・

- 1 Comments

ひよひよひよも  

てぃかさん。

ひよひよひよもです。
ここは、いまはじめのところを読み始めたばかりなので、
ちょっとごめんなさいします。
早く追いつきたいなぁ~。

2012/05/13 (Sun) 23:59 | REPLY |   

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