月のかけら

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また、あしたね 4-6

また、あしたね

また、あしたね 目次


小説「また、あしたね」第四部 その6


 神咲は、屋上から病院内に戻っていた。まだ、悩んではいたが、各務先生に話すことで、少しはスッキリとしていた。わかりにくい人だけど、案外いい人に思えてきた。屋上から、病院内に戻り、エレベータの下行きのボタンを押す。しばらくすると、エレベータが到着。中から、看護師が二人が出てきた。
「あら、神咲さん。お久しぶりね」
看護師は、神咲が入院したときに、御世話になった看護師だった。
「お久しぶりです」
「ちょっと、お聞きしたいのですが、神咲さん、どこにいました」
「屋上にいましたけど」
「一人で?」
何の質問だろうと神咲は思うが、差し障りのない範囲で、看護師に返事をする。
「いいえ・・・、美咲ちゃんと各務先生がいましたよ。各務先生は、私が来る前からいたようですけど」
「そうですか・・・」
「何かあったんですか」
「はい、お昼休憩に行くと言っていた橘さんが、もう、二時間程、帰ってこなくて・・・看護師長が」
看護師はそう言うと、両手を目をつり上げ、『お怒りなんです』と付け加える。
神咲は、自分のいた範囲ではみてないが、各務先生の様に見落としているかもしれない。それに、橘さんとは、面識がない。橘さんの顔と名前が一致しない。看護師に自分のいた場所を教える。看護師は、神咲にお礼を言うと、屋上へ向かっていった。
神咲はエレベータに乗り込むと、一階のボタンを押す。エレベータの扉が閉まると、壁にもたれかかる。
「橘さん・・・か」
神咲は、看護師の名前を繰り返す。昨日の屋上で望と話をしていた看護師は、誰なんだろう。暗くて顔をよく見てないが、名前もわからない。神咲が考え事をしている間に、エレベータは一階に到着する。エレベータ内に、到着のチャイムがなり、扉が開く。神咲はエレベータを下りると、正面ロビーに向かう。
正面ロビーでは、看護師とお見舞いの人がテレビの前に集まっていた。
神咲は何があったのだろうと、テレビをのぞき込む。
『今日の午後、○○川の××橋げたに、人の様なものが浮いていると警察に連絡がありました。警察の発表によると、橋げたに浮いていたのは、二十台の女性。近くの緊急病院に搬送した結果、死亡が確認されました。なお、女性の身元はわかっておらず、看護師の制服を着ている事から、近くの病院へ、身元確認を行っています』
看護師達は、声を出してはいないが、皆顔色を失っている。病院内から看護師がいなくなり、探しているときに、このニュースは聞けば、誰もが想像したくない事態を考えてしまう。看護師は、お互いに顔を見合わせると、すぐに、ナースステーションに向かう事に決めると、急ぎ足でその場から離れていった。
神咲は、ロビーのソファーに座り込むと、頭を抱え込む。神咲は自分が考えが、どんどん怖い方向に向かっていく事に、恐怖を覚える。
昨晩の看護師と望先生の話は、よく聞こえない部分もあった。それでも、二人が訳ありの仲であり、看護師が言っていた『死神』と言う言葉が、神咲の頭から離れなかった。


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  • 2012.06.01 (Fri) 09:37 | まとめwoネタ速neo