月のかけら

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また、あしたね 4-10

また、あしたね

また、あしたね 目次


小説「また、あしたね」第四部 その10


「それだけじゃないわよ。彼の経歴を調べてみたんだけど、この街の前に住んでいた街では、彼が住んでいた場所も、勤務先にも、彼を知っている人がいなかった」
「それって、どういう事よ」
「私にもわからないわよ。彼の言っている話が嘘なのか、それとも、彼が人の記憶を操作しているのかも?」
「それは、漫画じゃない?」
「そうよね、だとすると、彼が嘘をついているって事。そして、なぜ、調べられるとわかるような嘘をついたのか」
「私にわかるわけないでしょ」
「まぁ、そうよね。それは、私も同じよ。さすがに本人に聞くわけにはいかないからね。あと、気になるのが、行方不明の看護師は、見付けたわよ」
「生きてるの」
「生きてるわよ、私も確認した。いなくなった日。彼女は貧血で倒れて、当直室にいたみたいよ。現在、職場を騒がせた意味で、三日間の自宅謹慎処分中」
神咲は、屋上での出来事を思いだし、望先生が関わっていないと聞くと、少しほっとする。
「でもね。気になるのが、倒れた看護師は、最近入ってきた新人さんって事」
「どうして、新人さんなら、体力的にも精神的も、しばらくはきついわよ。五月病だって有り得るわよ」
「そうね。でも、彼女を見付けたのが、望先生って事が、少し気になって、彼女も調べてみたよ。それが、ビックリ。彼女の経歴を調べてみると、彼女は明治時代に生まれてるわよ」
「ちょっと、からかってるの」
「からかってないわよ。彼女の実家に問い合わせてみたから、ホントよ」
「色々、新しいことはわかったけど、まだ、全然、繋がらないわね」
神咲は、一連の話を聞くと、テーブルに深く腰掛けると、大きく息を吸い込む。
「やっぱりね」
貴崎は神咲の態度をみると、『わかったわよ』と言う表情をみせる。
「何か言いたそうね」
「ホントに、神咲が知りたかったこと。あなた、最初から望先生のことを調べてほしかったんでしょ」
「何いってるのよ。違うわよ」
「隠さなくてもいいわよ。アルコール中毒で運び込まれて、今でも、たまに、あの病院に通ってるんだもん」
「・・・」
「好きじゃなきゃ、出来ない・・・わよね」
「ご名答です」
神咲は貴崎の追求に逃れられないと感じると、白旗を振る。
「でも、あなたの好きな人、ちょっと謎が多すぎよ」
「そう思う?」
「思うわよ。だから、もう、ちょっと知りたいと思わない」
貴崎は嬉しそうな顔をする。神咲は貴崎の顔をみると、かなり不安を感じる。
「ちょっと、何考えてるの」
「ちょっと、だけ、揺さぶってみるのよ。これを使ってね」
貴崎はそう言うと、ノートパソコンのディスプレイを神咲に向ける。神咲はノートパソコンにディスプレイに映し出された文字を読む。
「本気なの」
「もちろん、ゴシップ誌の書くこと。世間の人達は笑い飛ばしてくれるわ。でも、当人達はどうかしら」
貴崎は面白そうに神咲に笑顔を向ける。
神咲は貴崎の顔を見ると、どうやって、この馬鹿を止めるか、考えはじめた。


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