月のかけら

ドール写真とオリジナル小説『月のかけら』のブログです。最近はツィッター(@teaca_twi)でも活動中ヾ(°∇°*) オイオイ

See you・・・、その6

また、あしたね

また、あしたね 目次
See you・・・目次

また、あしたね~郷愁編~


 See you・・・その6


「あら、月菜ちゃん。今日は、男連れとは、隅に置けないね」
「違いますよ、もう!!」
月菜と望は、母親に言われたお使いに出ると、街では、見慣れない望に注目が集まった。この宿場街と言うこともあり、この街の人達は、見慣れない人にも心優しく声をかけてくる。月菜は望を助けたときは、気がつかなかったが、望は、よく見ると、身長も高く、少し高めの声にスッキリとした顔立ちをしていた。
月菜も、宿屋の看板娘として、この街では評判の娘。本人は、宿の仕事が忙しく、あまり気にとめたことはなかった。しかし、二人が、揃って街を歩くと、注目を集めていた。
「おおぉ、美男美女がおそろいだねぇ~」
「あら、月菜ちゃん、いいわねぇ」
月菜と望が数歩くたびに、街に人にからかわれる。
「お嬢さん、自分一人で行きますから、場所を教えてください」
望は気恥ずかしくなり、一人でお使いに行くことを月菜に提案する。
「だめよ、私が行かないと、ツケがきかないからね」
「でも、もうすぐ、結婚の話もありますから・・・」
「大丈夫よ。向こうから、申し込んできた結婚話だしね。それに、嫌いになってもらっても、私は困らないわよ」
月菜はそう言うと、望の前を歩き始める。
「でも、もったいないですよ」
「そんなこと無いわよ。あっ、ほら、望、何かしら」
月菜は道の真ん中の人だかりを見つけると、望の手を取り走り出す。道に中央には、鬼が太鼓を叩いている。
「あら、鬼だわ」
鬼の横には、長い髪の女性が横笛を吹きはじめると、後ろから、大勢の鬼の面をかぶった男達が、太鼓と横笛に合わせて踊りはじめる。
「変わった。踊りね。どこの地方の踊りかしら。望は知ってる」
「いえ、私も」
望は鬼の面をみると、少し違和感を感じた。何だろうか、自分は何かを知ってるような気がした。でも、それが、何かは思い出せない。
鬼は、望と月菜を見つけると、大きな斧を持ちながら月菜に詰め寄る。月菜は、驚きながら、望の後ろに隠れると、鬼は、望の後ろの月菜をのぞき込む。鬼の行動を見ていた街に人は、その姿に笑いをこぼすと、鬼の踊りは激しさを増す。
鬼は月菜の驚きに満足すると、標的を月菜の隣に替える。鬼は、次々と街の女性を脅かしては、満足しているようだ。
「もう、何よ、縁起の悪いこと」
「違うみたいですよ。鬼に脅かしてもらうことで、背中に背負い込んでいる不幸を追い払ってくれるらしいですよ」
「そうなの」
「みたいですよ。ほら、笛を吹いている女性の後ろに」
望が指を指す場所を月菜が見る。そこには、『厄災を鬼が追い払ってくれます』と書かれた札と、その下にお賽銭をいれる箱が置いてあった。鬼に脅かされた女性達が、お賽銭箱に少し、お金を入れている姿もみえる。
「・・・でも、脅かされてお礼をするなんて、ちょっと、違う気がする」
月菜は、脅かされたことに不満を感じながらも、お賽銭を箱にいれると、望の腕を引っ張ると、目的の米屋に向かっていた。


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