月のかけら

ドール写真とオリジナル小説『月のかけら』のブログです。最近はツィッター(@teaca_twi)でも活動中ヾ(°∇°*) オイオイ

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月のかけら ~第一章その10~

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月のかけら~第一章
~目次~



第一章 その10

「ほら、当たらない」
美喜は、当然でしょと言うポーズをつけて、男を挑発する。男は、今度は、美喜の心臓に狙いをつけて、銃を撃つ。銃声が数回響き渡るが、何度も撃っても、銃は美喜には当たらなかった。
「あれぇ~、この距離なら、外さないって言ったのは嘘なの」
美喜は、男をさらに、挑発する様なポーズと声を出す。
それを見た男は、再び、銃の引き金を引く。しかし、銃声は鳴らない。変わりに、弾切れの小さな金属音が聞こえる。
「美喜、こっちはOKだよ」
男の後ろから、龍也の声が聞こえてくる。
「遅いわよ。何分待たせるの」
美喜は龍也に返事をする。男は美喜を警戒しつつ、後ろを振り向くと、床に転がっていたはずの、龍也の姿に驚きの表情をみせる。驚きながら前を向くと、龍也が、部屋の床で、血を流しながら、うずくまってる姿がみえた。
「なんで二人いるんだ」
男の驚く声に龍也が答える。
「あっ、それは、ホログラム映像なんだよ」
龍也がそう言うと、床にうずくまっている龍也の姿が消える。そして、美喜姿も変わる。右腕の血を流し、全身ボロボロの姿をしていた。それが、右腕から流れていた血は消え、全身の怪我も、ボロボロになっていた服も綺麗になっていく。
「なぜ・・・」
男は、驚きを隠せずにいた。
「美喜も、僕も、ホログラム映像で怪我をしているように見せていた訳。ARって言う仮想現実ってやつ」
龍也は、蹴られて、壁際に転がったときに、銃で撃たれる前にホログラム映像に入れ替わっていた。
「そんな事が出来るわけないだろう」
男は、驚きの声をあげる。仮想現実と言えば、まだまだ、パソコンや携帯端末の小さな画面に、表示される映像だった。こんな普通の部屋に、人の動きにあわせて現実を上書きする技術があるとは、男には信じられなかった。
「それが出来るんだよね、ほら」
龍也が指をさすと場所をみると、野球のボールサイズの球体が部屋の隅に対角線上にふたつ置かれていた。その球体から、僕達の動きにあわせて、怪我をしていたように映像を見せていた訳と、龍也は解説をする。
「そして、子供達は返してもらったし、子分の一人には、眠ってもらったから」
龍也がそう言うと、男は子供達と、スキンヘッドの男がいないことに気がつく。
「これで、形勢逆転」
「形勢逆転・・・これは笑える。笑えるぜ。たった二人で俺の相手をするつもりか。銃が無くても、俺は強い」
男はそう言うと、銃を投げ捨てると、腰のサバイバルナイフを取り出す。
「はじめは、この一本からはじめたんだ。どっちが俺の相手をする。何なら二人同時でもいいぜ」
「僕は遠慮しておくよ」
「それは、無いんじゃない龍也」
「残念ながら、先ほど不可視モードを使ったから、アクティブモード使用不可です。美喜は」
龍也は、銃で撃たれたあと、ホログラム映像に倒れた姿を投影。自分は不可視モードで、見えないようにしてから、スキンヘッドの男を捕まえ、子供達を助け出していた。
「私は、あと三十秒ぐらいかな」
「じゃ、よろしく」
「もう、仕方ないなぁ~」
「何を勝つ気でいるんだよ」
男は、スキンヘッドの男を倒した事を考えると、美喜より龍也を先に倒しておくべきと判断する。男は龍也に向かって走り出すと、ナイフを振りかぶる。龍也は、冷静に数歩、後ろに下がる。
「相手が違うよ」
そう言うと、龍也がそう言うと、男が後ろに向かって吹き飛ばされる。男は床を転がると、部屋の奥で止まる。何が起きたのか、男には理解できなかった。龍也にナイフを突き出すことも出来ず、大きなハンマーで全身を叩かれたような衝撃を受けた。何が起きたのか、パニックをなりそうな気持ちを落ち着かせ、頭を上げると、そこに、美喜が立っていた。


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