月のかけら

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月のかけら ~第一章その14(完)~

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月のかけら~第一章
~目次~



第一章 その14

「ねぇ、アイリスお姉さんのこと、もっと詳しく教えて」
「いいよ」
「じゃねぇ、背丈は」
「お姉さんより、かなり小さかった」
「歳はいくつぐらいに見えた」
「中学生ぐらいに感じたけど、すごく大人しかったよ」
美喜の子供達の会話を聞きながら、龍也は、この部屋に仕掛けがないか、歩き回って調べてみる。白い壁には、半光沢の艶がある以外は、特に目立って特徴は無かった。AiSを使って詳細スキャンをかけてみるとが、スキャン結果は、「解析不能」と表示される。まともにセンサー類が反応しない状態で自分の感覚で調べるしかない。
龍也が白い部屋を調べて、五分ほどがたった頃。部屋の中央に突然映像が流れはじめた。
「あっ、アイリスお姉ちゃんだ」
子供達が、映像を見ながら指をさす。映像には、子供達より、少し背丈が高い、女性が映っていた。顔の映像に細工がされているのか、判別できないが、子供達には、その姿でわかるようだ。
「このメッセージに気がついてくれてありがとう。この部屋に入れたと言うことは、それなりの能力と、子供達の信頼が得られたと思っていいのかな・・・あっ、あなたを試すようなことを言ってごめんなさいね」
流れている映像は、録画されたホログラムメッセージの様だ。
「私は、この子供達を一緒に生活をしている・・・そうね、子供達からはアイリスと呼ばれているわ。私の素性については、ごめんなさい、明かすことが出来ないの。あっ、何か謝ってばかりね」
女性はそう言うと少し微笑みながら笑っているようだ。
「ここの設備は、私が使えるようにしたけど、食料の備蓄は約半年分ぐらい。切り詰めれば、もう数ヶ月持つけど、大切にしてください。ここで生活も出来るけど、出来れば、子供達を設備の整った街に移住させて・・・。でも、街が残っているか、私にもわからないの。ここに来ることが出来たと言うことは、それなりに期待しているわ」
子供達の言葉を信じると、このメッセージは三ヶ月以上前に記録。アイリスは、自分がいなくなることをわかっていたんだろうか、龍也は、映像を見ながら思う。アイリスの残したメッセージには、ここでの生活と備蓄している食糧、生活用品の保存場所、電力設備のこと。そして、最後に、自分が追われる身であることを語っていた。
「追われる訳は、話せないけどね。でも、出来る限りのメッセージを残しておくわ。この部屋のことを含めて、色々と伝えておきたいの。このメッセージが正しく伝わることを信じてる」
メッセージを聞き終えると、ショッピングセンターの外から、声が聞こえてきた。建物の中まで、聞こえてくる声は、美喜と龍也に呼びかけるものだ。
龍也は声を聞くと、ショッピングセンターに入る前に、本部へ連絡を入れていたことを思い出す。定刻から三時間以上過ぎている。それに、この部屋では通信も生体反応もない。これは、かなり心配しているだろうと思う。
「じゃ、僕が先に、経過を連絡してくる。美喜は子供達を連れて来てよ」
「了解」
龍也は、美喜の返事を聞くと、通信が出来る場所まで、走っていく。
「誰が来たの」
子供達は、すこし困った顔をしている。今まで、信頼できる大人達に出会えなかった子供達は、信じることより、疑うことが優先されている。美喜は子供達の気持ちを考えると、少し悲しくなる。
「私達の仲間よ」
「お姉ちゃん達の仲間」
「そうよ」
「私達の街には、あなたたちと同じ年頃の子供達が、いっぱいいるわよ」
「ホントに!!」
「ホントよ」
「じゃ、お菓子もいっぱいある」
「あるわよ」
「じゃ、学校もあるの」
「あるわよ、友達もいっぱい出来るわよ」
「友達はほしいけど、学校はいらない」
「あら、どうして」
「勉強は嫌い」
「そんな事じゃ、立派な大人にはなれません。さっきみたいな怖いお兄さんになっちゃうぞ」
「それはイヤ」
「じゃ~。勉強もしないとダメだね」
美喜はそう言うと、子供達を連れて、ショッピングセンターの外に向かって歩き出す。まだまだ、この世界には、子供達の様に生きている人がいる。自分たちの活動で、そんな人達を見つけて、救い出す。地道な活動だけど、助けられた人がいた日は、やはり、充実度が違う。
「美喜聞こえる?」
外に出る途中、龍也からの通信が聞こえてきた。ショッピングセンターの調査は後日別働隊で行うこと。美喜達を襲った男二人は、救出メンバーが拘束済み。後は、子供達と美喜を連れて街に帰るだけらしい。
相変わらず、仲間の手際の良さに感心する。また、これは、お小言を言われそうだと感じる。まぁ、今日の所は、子供達のおかげで気分もいい。少しは怒られてもいいかなぁ~と美喜は思うことにした。


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 (新)小説 月のかけら

- 2 Comments

げる  

第一章、お仕事も繁忙な中、お疲れさまでした。
まだ、序章ですね。
これからの展開が楽しみです(*^^*)

2013/07/12 (Fri) 19:00 | EDIT | REPLY |   

リリアスキー  

とりあえず、第一章終了!!お疲れ様です!!(。+・`ω・´)シャキィーン☆  

アイリス姉さん、もっと大人な女性と思ってましたよー(゚Д゚) 中学生レベルなら・・・50cmリリアが1/3サイズから1/1になったくらい・・・・かな?←(リリア基準でサーセン) 姉さんの瞳が赤なら・・・・やべぇ・・・・惚れそう。←(アホ)

流石に伝言なら、ドジッ娘要素は皆無でしたね。残念無念。

出張地獄で阿鼻叫喚な、てぃかさんには申し訳ないですが第二章まだかなー(*´д`*)ハァハァ と悶えております。 サーセン。

2013/07/13 (Sat) 21:29 | REPLY |   

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